期間工は組立工程がきついって聞いたんだけど、一体どんな仕事?何がきついのかも知りたいなあ
上記の疑問にお答えします。
ネットなどで期間工について調べていると、「組立工程がきつい」という意見がチラホラ見受けられます。
実際、これはそのとおりで、組立工程の仕事は慣れるまで大変です。とはいえ、
- そもそも組立工程ってなに?
- 具体的にはなにがきついの?
といった疑問を抱える方も多いはず。期間工を始めるなら、組立工程が具体的にどうきついかのかは事前に知っておきたいですよね。
そこでこの記事では、元期間工の僕が組立工程の仕事内容や、具体的になにがきついのかについて解説します。
この記事を読めば組立工程についての不安や疑問を解消できるので、これから期間工を始める方、最近組立工程に配属された方はぜひご一読ください。
もくじ
そもそも組立工程とは?具体的な仕事内容について
組立工程とは、簡単にいうと車体やエンジンなどに部品を組み付けていく仕事です。
組み付ける部品はそれぞれの作業員ごとに分かれており、作業ラインに沿って流れてくる車体やエンジンに、以下の図のように担当している部品を組み付けていくことになります。

※あくまでイメージ図です。実際の製品は小型のクレーンなどに吊られて流れてくるケースが多いです。
たとえば上記の図の作業員Aは、流れてきたエンジンに担当しているボルトAとボルトBを組み付けていくことになります。
そして、その奥にいる作業員BがさらにボルトCとボルトDを組み付ける。このような流れを何百回と経て、エンジンや車体は完成するのです。
実際に仕事を任される場合は、担当している部品を流れてきた製品に組み付ける。終わったらまた流れてきた製品に組み付ける…という作業を一日中繰り返すことになります。
期間工の組立工程がきついと言われる原因は主に2つ
期間工の組立工程はきついと言われがちですが、きついと言われる主な原因は大きく分けて2つあります。
組立工程がきついと言われる原因
- マイペースに仕事できない
- 工具を握りっぱなしなので手の負担が大きい
僕も期間工のときは組立工程で仕事していたのですが、上記の2点は特にきついと感じました。
以下で具体的な原因について、それぞれ見ていきましょう。
マイペースに仕事できない
組立工程は、マイペースに仕事できません。なぜなら、部品を組み付ける時間に制限があるためです。
そもそも組立工程はライン作業なので、製品は常に少しずつラインに沿って動いています。自分の作業できる範囲に製品があるうちに、部品を組み付けなければいけません。
上記のとおり、製品が次の作業員の領域に流れる前に、自分が担当している部品を組み付ける必要があります。ちなみに、一台ごとに作業できる時間もメーカーによって決められています。
ですから、最初の慣れてないうちは大変です。
製品はどんどん流れていくので、部品を組み付けるのに手間取っていると間に合いません。
とはいえ、ラインが止まるのはまずいので、本当に間に合わないときはヘルプを呼んだりして、社員さんに手伝ってもらえます。
ただ、マイペースに仕事ができないのは事実です。
慣れれば単純作業の繰り返しですが、最初は上手く部品を組み付けられず、焦ってしまうこともしばしば。僕は不器用なタイプだったので、慣れるまでかなりきつかったですね。
工具を握りっぱなしなので手の負担が大きい
部品を組み付ける際は、基本的に工具を使うことになります。電動ドライバーのようなものを想像すると分かりやすいかもしれません。
作業中の大半の時間はこの工具を握ることになるので、手のひらがとても疲れます。
「工具をずっと握っている」とだけ聞いても大変そうに聞こえませんが、実際にやってみると結構きついです。
例えると、握力を鍛えるためのハンドグリップを一日中握っているようなもの…はさすがに言い過ぎかもしれませんが、近いものはあるかと思います。
もちろん、これもそのうち慣れます。
しかし、最初のほうは手のひらの筋肉への負担が大きく、なかにはバネ指(腱鞘炎のようなもの)になってしまう方もいるほどです。
ちなみに、バネ指になったときは以下の動画のような「グーパー体操」がかなり効きます。
僕もお風呂に入っているときなどによくやってました。
数週間経てば手も慣れてきて負担はなくなりますが、それまでは大変だと思っておきましょう。
期間工が楽に組立工程の仕事をする方法
ここまで組立工程のきつさを紹介しましたが、ここで気になるのが「なるべく楽に仕事する方法」です。
しかし、残念ながら「これさえやればめっちゃ楽!」という方法はありません。慣れるのが一番早いです。
少しでも楽に仕事をする方法があるとすれば、以下の2点に気を付けて過ごすことですかね。
- 入浴時など、手のストレッチを欠かさない
- とにかくしっかり寝る
とくに睡眠を取ることは期間工をする上でかなり重要です。それなりに体力を使う仕事なので、慣れないうちは何よりも睡眠を大切にしましょう。
ただ、繰り返しになりますが、慣れるのが一番早いです。慣れれば作業も余裕になりますし、体も出来てきて身体的な負担もなくなりますよ。
僕が仕事に慣れるまでにかかった時間
仕事に慣れるまでにかかる時間は個人差がありますが、参考までに僕のケースを紹介しますね。
期間工として働き始めた頃の僕のスペックは以下のように超貧弱でしたが、結果的に仕事は1ヶ月で慣れました。
期間工として働き始めた頃の僕のスペック
- 身長:173cm
- 体重:56kg
- 握力:30kgちょっと(男性の平均握力は45kg程度)
- 工場勤務の経験:無し
- 体力:近くのスーパーに行くだけで息切れするレベル
- 仕事に慣れるまでにかかった時間:入社から1ヶ月程度
慣れるまでは手も痛いし、筋肉痛がひどいし、これ本当に仕事続くのか…という状態でしたが、慣れてからは仕事も余裕になりました。
とにかく体力に自信がない僕で1ヶ月かかったので、大半の方は入社から数週間など、もう少し早めの段階で慣れてくるかと思います。
あなたも1ヶ月程度あれば慣れるはず。最初はきついと感じるかもしれませんが、まずは1ヶ月耐えてみてください。最初よりははるかに楽に仕事ができるようになりますよ。
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組立工程がきつすぎて無理なときは上司に相談しよう
人によっては、「何ヶ月経っても仕事に慣れない。組立工程がきつい…」と感じることがあるかもしれません。
こんなときは、素直に部署の上司に相談してみましょう。タイミングによりますが、運が良ければほかの工程に変えてもらえる可能性もあります。
実際、僕が配属されていた組立工程にも、「仕事が間に合わない」「自分に合わない」などの理由で、ほかの工程に変えてもらっている人は結構いました。
また、仮に工程を変えてもらえなかったとしても、相談することで仕事をフォローしてくれる場合もあります。自分一人で悩むよりはマシな結果になるはずなので、まずは相談してみてください。
期間工の仕事はどの工程も大変です
ここまで「組立工程」を中心に仕事のきつい部分を紹介しましたが、だからといってほかの工程が楽なわけではありません。
たとえば、製品に問題がないかどうかの確認をする「検査工程」は体力的な負担は少ないものの、責任感が重大で精神的にもきつい仕事です。
ほかには部品を運んだりする「ピッキング」も楽だなんて言われがちですが、実際には覚える部品の数がやたらと多く、決して楽な仕事ではないです。
どの工程の仕事も要は慣れるかどうか。慣れていなければどの仕事も大変ですが、慣れればどんな工程の仕事も徐々に楽になってきます。
本当にダメそうなときは上司に相談すればいいですし、最初が大変なのはどの工程も同じ。日数を重ねるごとに慣れてくるので、まずは1ヶ月を目安に頑張ってみてください。